I理論とは?
当事務所のサービスの中核をなす配合分析手法「I理論(=五十嵐理論)」とは、在野の血統研究家である故・五十嵐良治氏が十数年の歳月をかけて内外の文献やデータにあたり、独自の見解を取り入れて構築された『サラブレッドの競走能力の遺伝に関する法則』を指します。
五十嵐氏は「父の血統と母の血統に存在する同一の祖先」(=クロス馬)に着目し、世界的名馬Mill Reefをはじめ、Ribot、Sea Bird、日本でもテンポイント、トウショウボーイなど、数々の一流馬の血統を調査。それも5代以内のいわゆる「インブリード」にとどまらず、各馬の血統を6代・7代・8代・9代とたどり、同一の祖先を抽出していきました。
その上で、血統表中のクロス馬の出現状況を詳細に検証し、名馬のクロス馬の配置に共通する、ある一定の法則性を見い出しました。それらを分類・整理する一方で、未勝利馬など非良績馬の血統も調査し、その結果、両者の間には明確な差異があることを発見したのです。
I理論(=五十嵐理論)とは、このような膨大な数におよぶ馬たちの血統調査・検証を経て体系化された、それまでにはなかった独自の『クロス馬分析』による配合分析手法です。
ペガサス・ビューローのI理論評価基準
ペガサス・ビューローでは、下記のとおりチェック項目を①~⑪に分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。
①主導明確性
②位置・配置
③血の結合度
④血の集合力
⑤弱点・欠陥
⑥影響度バランス
⑦種類・数
⑧質・再現度
⑨流れ・統一性
⑩スピード要素
⑪スタミナ要素
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■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力
血統評価ランクの算定は、まず①~⑪の各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。
評価ランクと合計ポイント(生産全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (1%)
Aランク= 70~75(6%)
Bランク= 60~65(25%)
Cランク= 50~55(40%)
Dランク= 40~45(25%)
Eランク= 35以下 (3%)
近年の活躍馬の評価例
馬名をクリックすると9代クロス馬分析表が開きます(PDFファイル)
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Ace Impact
牡 |
| 父Cracksman |
| 母Absolutly Me/Anabaa Blue |
| 評価ランク=S |
| ①主導明確性 ○ |
| ②位置・配置 △ |
| ③血の結合度 ○ |
| ④血の集合力 □ |
| ⑤弱点・欠陥 ○ |
| ⑥影響度バランス ○ |
| ⑦種類・数 □51 |
| ⑧質・再現度 ○ |
| ⑨流れ・統一性 □ |
| ⑩スピード要素 ○ |
| ⑪スタミナ要素 ○ |
| ----------------------- |
| ■芝適性 ○ |
| ■ダート適性 □ |
| ■日本適性 △ |
| ■成長力 ○ |
| 距離適性=中~長 |
| 《評価コメント》 |
| Northern Danzig5・5×4の系列ぐるみを主導として、これにNever Bendのスピード、Bustino~Crepelloのスタミナをアシスト。生きている血の質は非常に高く、そして何より、Allegretta5×4(中間断絶)によりドイツ系など特殊な欧州系の血をまとめた点に妙味がある。近年の凱旋門賞馬の中でも特に優れた血統構成の持ち主。 |
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イクイノックス
牡 |
| 父キタサンブラック |
| 母シャトーブランシュ/キングヘイロー |
| 評価ランク=A |
| ①主導明確性 ○ |
| ②位置・配置 □ |
| ③血の結合度 ○ |
| ④血の集合力 □ |
| ⑤弱点・欠陥 □ |
| ⑥影響度バランス □ |
| ⑦種類・数 □55 |
| ⑧質・再現度 ○ |
| ⑨流れ・統一性 □ |
| ⑩スピード要素 □ |
| ⑪スタミナ要素 □ |
| ----------------------- |
| ■芝適性 ○ |
| ■ダート適性 □ |
| ■日本適性 △ |
| ■成長力 □ |
| 距離適性=中距離 |
| 《評価コメント》 |
| Halo4×4は中間断絶のため影響力はやや弱く、全体をリードするのはNorthern Dancerクロスを伴うLyphard5・5×4。この主導は父の傾向を受け継ぐもので、さらにSir Ivor6×5の系列ぐるみによるスピード・スタミナアシストにも魅力がある。仕上げやすい内容ではないが、きっちり開花した際の意外性は十分に秘めている。 |